今の相場環境での投資の考え方
今は資産を守るとき
証券会社に勤めていると、金融関係以外の友人から、投資アドバイスを求められることがあります。「新NISAで買った投信がマイナスなんだけど、どうしたらいい?」「押し目買い(一時的に株価が下がったタイミングを狙って、株を買うこと)を考えているけど、どう思う?」などなど。そうした時に私は「相場が荒れている今は静観した方が賢明だと思うよ。あわててロスカット(損切り)や仕込みをしない方がいい。」と答えています。
前回のブログでもお話しましたが、相場が荒れているときは「値下がりを心配して売れば株価が戻り、そろそろ底値かと思って買ったらさらに急落」なんてことが頻繁にあります。登山で道に迷ってしまったら、下手に動き回って体力を消耗するより、立ち止まって体力を温存した方がいいのと同じです。資産を守ることを最優先に考えて、あわてて動かずに静観すべきときもあるというわけです。
一般的な投資家が、高値で売ったり、安値で買ったりするのは至難のわざです。荒れる相場の時はなおさらです。今の状況では、いつ売買するかではなく、次に何に投資するかをじっくり考えましょう。今後しばらくの相場は、トランプ大統領の相互関税を材料に世界経済も日本経済も大きく動きます。そうした状況で、へたに動くのは危険というわけです。
投資業界は、1日中相場の値動きをウォッチしていて瞬時に注文ができるディーラー、米国、欧州、中国などの地域毎に高い専門性を持つエコノミスト、幅広い投資材料を細かに分析しているアナリストなど、プロフェッショナルな人材が分業体制を取ってマーケットを動かしています。新聞やテレビのニュース、ネット検索の情報を材料にして投資判断をする一般投資家では、残念ながら、太刀打ちするのが難しい状況です。ポジションを動かさずに静観するのも一つの戦略とも言えるわけです。
じっくり一歩先を考えましょう
もちろん、相場の下落で落ち込んだり、悩んだりするのは嫌だから手仕舞いたいと考える人もいるでしょう。そう思う人は、ある程度、相場が落ち着いたところや、自分が割り切れる相場水準で、ポジションをクローズするのもいいと思います。いったん現金化するのも悪くない選択肢です。現金にしてゼロリスクにするのもいいですが、運用のプロフェッショナルに任せるのも悪くない選択ではないでしょうか。
運用のプロフェッショナルと言えばヘッジファンドです。世界で著名なヘッジファンドは、何兆円レベルの資金を、数千人の資産運用の専門家と多額の費用をかけて構築したシステムにより運用しているところもあります。今は、そうした世界で著名なヘッジファンドに日本からもアクセスできる時代になっています。ヘッジファンドには様々なリスクとリターンの組み合わせとなる、いろいろな運用手法、運用戦略のヘッジファンドがあります。
ヘッジファンドによっては、相場の上げ下げによるリスクを抑えながら絶対収益を追求するファンドもあります。過去実績を見ると、リーマンショックやコロナショックの時期でも、年率ベースでプラスの運用のファンドもあります。相場が荒れているときは、現金(キャッシュ)が一番という考え方もありますが、リスクを抑えて相応の利回りも追求できた方がいいとは思いませんか。
ローリスク・ミドルハイリターン型のヘッジファンドの紹介は、こちら
しばらくの間、売買をしないと決めれば、将来を考える時間を持つことができます。ウクライナやガザ地区で起きている紛争が解決したら復興のため好景気が来るかもしれません。(過去には、日本で東日本大震災の後、好景気になりました。)AI関連の技術が、経済を著しく成長させるかもしれません。(過去には、インターネットの普及によりITバブルとも呼ばれた好景気になったことがあります。)
今はじっくり一歩先の未来を考えてみるのに良いタイミングかもしれません。数年先の世界経済がどうなっているかを思い描いて、これからの運用戦略をどうするかについて考えてみてはいかがでしょうか。
ヘッジファンドの戦略動画をご覧ください

前回のブログでヘッジファンドの入門編ともいえる対談動画のリンクをお知らせしました。株式会社シェアティブの蕪木 証券コンサルティング事業部長が聞き手になって、当社の池畑 金融商品開発部長が「ヘッジファンドとは何か」、「ヘッジファンドには、安定した運用をしているものもある」ことなどについて説明しています。
今回、その続編として、当社が取り扱っているヘッジファンドの戦略について説明する対談形式の動画を公開しています。2つの動画は、もともと30分の対談であったものです。15分程度の動画に分けて見やすくするとともに、画面に映っている資料を大きく取り上げたり、字幕を入れたりして、より一層理解が深まるようにしています。
マーケットを静観している今だからこそ、じっくりヘッジファンドについて知識を深めてみてはいかがでしょう。今回のブログでご覧頂きたいのは、「ヘッジファンド対談」2の動画ですが、動画の1と2を続けてご覧になって頂けますと、一層理解が深まるのではないかと思います。
この動画についてのご質問や、パワーポイントの資料請求など、ヘッジファンドにご関心のある方は、是非ともご連絡を頂けますと幸いです。
【「ヘッジファンド対談」1】動画は、こちら
【「ヘッジファンド対談」2】動画は、こちら
最近の記事
-
2025.04.17
-
2025.04.10
-
2025.03.27
-
2025.03.25
-
2025.03.13