エアーズシー証券のメルマガ 2026年8月24日号

1.マーケットのこと(今回の視点)
【ドル円160円再び】巨額介入でも止まらない円安。政府の次の一手は?
投資家の皆様
いつも大変お世話になっております。
エアーズシー証券でございます。
今週も先週に続き、いま世界のマーケットが注目している「ドル円と為替介入」についてお伝えいたします。
先日、政府による大規模な円買い介入を受け、ドル円相場は一気に円高方向へ動きました。
「これで円安の流れは変わるのか?」
そう思ったのも束の間。
その後、円は再び売られ、ドル円はまた160円近辺を意識する水準まで戻ってきました。あれだけ巨額の資金を投入したにもかかわらず、なぜ円は再び売られるのでしょうか。
そして、さらに興味深いのはここからです。
もし再び160円を突破したら、政府・日銀の「次の一手」は何なのか?
もう一度、為替介入に動くのか。日銀が金利を動かすのか。
それとも、マーケットのほうが先に方向転換するのか。
いま為替市場では、「政府 vs マーケット」ともいえる、非常に興味深い駆け引きが始まっています。
今回は、この為替介入の仕組みと、その後に起きていること、そしてこれから注目すべきポイントについて、できるだけ分かりやすくお伝えします。
(先週号に続き)
ところがです。ここから、この話がさらに面白くなってきました。
政府が為替市場に、ドーン!と巨大な岩を投げ込んだ。
しかも今回は、日本だけではありません。
アメリカまで一緒に動いた。
日米が協調して円を買うという、かなり異例の展開になりました。
そのインパクトは大きく、1ドル164円近辺まで売られていた円は、
一時、155円前後まで一気に円高へ。約9円も動いたわけです。
マーケットも、「これは本気だ......」となりました。
ところが、それから、まだそれほど時間が経っていません。
ドル円を見てみると......また159円台。
160円が、再び目の前に見えてきました。あれだけの介入をしたのに。
アメリカまで一緒に動いたのに。もう戻ってきた。
これ、ものすごく面白いと思いませんか?
政府 vs マーケット、第2ラウンド
ここから世界中のファンド、投資家が考えるのは、たぶん同じことです。
「で、次はどうするの?」ということ。もう一度、介入するのか。
今度はもっと大きくやるのか。再びアメリカも動くのか。それとも、
日銀が金利を上げるのか。
実はここが、これからのドル円を見るうえで、ものすごく重要なポイントです。
なぜなら、政府がお金を使って円を買えば、
一時的に円高にすることはできます。
でも、日本とアメリカの金利差など、「なぜ円が売られているのか?」
という根っこの部分が変わらなければ、マーケットは、また元の方向へ戻ろうとする。先ほどの川の話で言えば、政府は巨大な岩を、川の真ん中に投げ込んだ。
一瞬、水の流れは大きく変わった。
でも今、
その水が岩の横を回り込んで、また流れ始めている。
そんな状態なのかもしれません。
そして、160円。
もし再び160円を超えて、さらに円安が進んだら、
政府はどうするのでしょうか。
もう一度、
「円を買え!」となるのか。それとも日銀が、「今度は私たちの番です」
と金利を動かすのか。あるいは、マーケットのほうが先に、
「さすがに円を売りすぎた」と方向転換するのか。
誰にも答えは分かりません。
でも、だからこそ、今のドル円は面白い。
為替介入のニュースというと、
なんとなく難しい経済ニュースに見えます。
でも少し引いて見てみると、これは、世界最大級のマーケットと、国家との綱引きなんです。
政府が言う。「円安はここまでだ。「マーケットが答える。「本当に?」
政府が巨額のお金を投入する。マーケットはいったん引く。
そして数日後……
またジワジワ戻ってくる。まるで、「もう一回来る?」と政府を試しているようにも見えます。
私が注目しているのは、「介入したか」ではありません。
ニュースでは、「為替介入があった」というところが大きく報道されます。
でも本当に面白いのは、介入した後です。巨額のお金を使って、
無理やり流れを変えた。
それでも、
また元の方向へ戻ろうとしている。
だとしたら、次の一手は何なのか?もう一度、介入するのか。
日銀が動くのか。アメリカが再び加勢するのか。
それとも、市場のほうが折れるのか。
これからニュースで、「ドル円160円」という数字を見かけたら、
ぜひ思い出してください。ただの数字ではありません。
その「160円」という数字を挟んで、政府と世界中の投資家が、
お互いの顔を見ながら、「さて、次はどうする?」
と探り合っている。そう考えると、為替のニュースも、
ちょっと面白くなってきませんか。
政府 vs マーケット。
第1ラウンドは、政府の強烈な一発で、
円が164円近辺から155円前後まで戻りました。
ところが今、マーケットがまた押し返してきた。
さあ、第2ラウンドです。
私はしばらく、ドル円の「160円」に注目してみようと思います。
最後に一言
一点だけ正確に申し上げますと、「日銀が介入した」というより、
為替介入を決めるのは「財務省」で、日銀はその実務を担うという整理です。
財務省自身も、為替の過度な変動などに対して、通貨当局が市場で外国為替取引を行う、と説明しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次号もお楽しみに!
2.当社のこと
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