エアーズシー証券のメルマガ 2026年8月17日号

1.マーケットのこと(今回の視点)

 
 【緊急マーケットレポート】政府が動いた。為替介入でドル円に何が起きているのか? 
 
投資家の皆様 
いつも大変お世話になっております。 
エアーズシー証券でございます。 
本日は、いま市場で大きな注目を集めている「為替介入」についてお伝えいたします。 
先日、ドル円相場が大きく動きました。 
そのきっかけとなったのが、政府による「円買い介入」です。 
ニュースではよく耳にする「為替介入」という言葉。 
しかし、 
「そもそも誰が、何のために、何をしているのか?」 
意外と知られていないのではないでしょうか。 
なぜ政府は、巨額の資金を使ってまで「円を買う」のか。 
介入すると、なぜドル円が一気に動くのか。 
そして、政府が本気で円を買えば、円安を止めることはできるのか。 
実はここには、「政府 vs 世界の巨大な為替市場」という、非常に興味深い攻防があります。 
今回は、いままさにマーケットで起きているこの攻防を、為替に詳しくない方にも分かるよう、で 
きるだけシンプルに紐解いてみたいと思います。 
政府が「円を買え!」と動いた日、為替市場では一体何が起きたのでしょうか? 
 
 
先日、ドル円の世界で、とんでもないことが起きました。 
「円を買え!」 
日本政府が、為替市場に乗り込んだのです。 
いわゆる「為替介入」です。 
ニュースでは、 
「政府・日銀が為替介入」 
「円買い介入」 
「ドル円が急落」 
などと報道されますが、 
これだけ聞いても、 
「で、何をやったの?」 
という方も多いと思います。 
今日は、この為替介入というものを、ものすごく簡単に説明してみます。 
 
そもそも、なぜ介入したのか? 
理由はシンプルです。 
円が安くなりすぎたから。 
1ドルを買うのに、 
150円。 
155円。 
160円。 
さらに円安へ……。 
こうなると海外からモノを買う日本にとっては、なかなか大変です。 
石油も高くなる。 
小麦も高くなる。 
海外の商品も高くなる。 
海外旅行に行けば、 
「ランチで5,000円!?」 
みたいな世界になる。 
そこで政府としては、 
「ちょっと待て。円、売られすぎじゃない?」 
となるわけです。 
そこで政府がやること 
円安とは、簡単に言えば、 
みんなが円を売って、ドルを買っている状態。 
だったら逆をやればいい。 
ドルを売って、円を買う。 
しかも、 
私たちが1万円、10万円買うという話ではありません。 
国が、 
ドカン! 
と円を買う。 
すると為替市場では、 
「うわっ!」 
となります。 
円を売っていた投資家も、 
「政府が来たぞ!」 
となって、慌てて円を買い戻す。 
すると、 
円高が一気に進む。 
これが「円買い介入」です。 
 
でも、ここからが面白い。 
政府が介入すれば、円安は止まるのでしょうか? 
実は、そんなに簡単ではありません。 
為替市場というのは、 
世界中の銀行、ファンド、企業、投資家が参加している、 
とんでもなく巨大な市場です。 
そこに政府が乗り込んで、 
「円安はここまで!」 
と言っても、 
市場からすると、 
「本当に?」 
という話になる。 
たとえるなら、 
ものすごい勢いで流れている川に、 
政府が巨大な岩を、 
ドーン! 
と落とすようなものです。 
その瞬間、 
水の流れは変わります。 
しかし、 
川そのものの流れが変わっていなければ、 
やがて水は岩を回り込んで、 
また流れ始める。 
 
為替も同じです。 
なぜ円が売られているのか? 
そこには、 
日本とアメリカの金利差だったり、 
日本経済への見方だったり、 
世界中の投資家の思惑だったり、 
いろいろな理由があります。 
つまり、 
円安になっている「原因」そのものが変わらなければ、 
介入だけで流れを永久に変えるのは難しい。 
 
だから面白いんです。 
政府が言う。 
「これ以上、円を売るなよ。」 
マーケットが答える。 
「いや、まだ売れるんじゃない?」 
政府がまた言う。 
「本気だぞ。」 
マーケットも言う。 
「じゃあ、もう一回来る?」 
いま世界中の投資家が見ているのは、 
まさにこの駆け引きです。 
 
実はこれ、商売にも似ています。 
私は為替介入のニュースを見ると、 
経営にも似ているなと思います。 
売上が落ちた。 
だから広告費を一気に投入する。 
すると、 
一時的に売上が上がる。 
でも、 
商品の魅力や、 
リピート率や、 
営業の仕組みが変わっていなければ、 
広告を止めた瞬間、 
また元に戻ってしまう。 
力技で数字を動かすことはできる。 
でも、 
数字が動いている根本原因まで変えられるとは限らない。 
これは為替も、 
会社経営も、 
案外同じなのかもしれません。 
 
今回の為替介入で、 
円は大きく動きました。 
でも本当に面白いのは、 
「介入した」というニュースそのものではありません。 
見るべきなのは、 
その後です。 
 
政府が巨大な岩を投げ込んだあと、 
川の流れそのものは変わるのか。 
それとも、 
また元の方向へ流れ始めるのか。 
ドル円を見るとき、 
ぜひそんな視点で眺めてみてください。 
ニュースがちょっと面白く見えてくると思います。 
さて、政府とマーケット。 
最後に勝つのは、どちらでしょうか。 
 
最後に一言 
一点だけ正確に申し上げますと、「日銀が介入した」というより、 
為替介入を決めるのは「財務省」で、日銀はその実務を担うという整理です。 
財務省自身も、為替の過度な変動などに対して、通貨当局が市場で外国為替取引を行う、 
と説明しています。 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。  
次号もお楽しみに! 
 
 

2.当社のこと


 
 
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