エアーズシー証券のメルマガ 2026年9月7日号

1.マーケットのこと(今回の視点)
【オルカンだけで大丈夫?】「世界分散」のその先を考えてみる II
投資家の皆様
いつも大変お世話になっております。
エアーズシー証券でございます。
最近、投資の世界でよく耳にする言葉があります。
「オルカン」
「とりあえずオルカンを買っておけばいい」
そんな言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
世界中の株式に投資できて、難しい銘柄選びも必要ない。
確かに、とても分かりやすい投資です。
でも――
本当に「オルカン一本」で、十分に分散できているのでしょうか?
先週は、「オルカンの4つの盲点」として、①全世界と言いながら米国が約6割、②基本的には株
のロングオンリー、③日本人には円高という為替リスク、④全世界と言いながら債券は入っていな
い――というお話をしました。
今週はその先、オルカンだけで大丈夫?
「世界分散」のその先を考えてみたいと思います。
■ 「全世界」なのに、資産クラスは一つ
ここでもう一度、オルカンを見てみましょう。
「全世界」という名前は、とても安心感があります。
しかし実際には、
① 米国株の比率が高い。60%です。
そして、
② 基本的には株式のロングオンリー。
さらに日本の投資家には、
③ 為替リスクがある。
そしてもう一つ、
④ 債券は基本的に入っていない。
つまり、
「世界には分散していても、資産には分散していない」
とも言えるのです。
これは、オルカンが悪いという話ではありません。
オルカンは、そもそも「世界の株式へ投資する商品」なのですから、それで正しいのです。
問題は、
「オルカンを持っている=世界中のさまざまな資産に分散できている」
と思ってしまうことです。
■ では、本当の「分散」って何だろう?
ここまで来ると、少し面白くなってきます。
分散投資とは、
単にたくさんの銘柄を持つことでしょうか。
それとも、
たくさんの国に投資することでしょうか。
もちろん、それも分散です。
でも、もう一歩進めるなら、
「資産そのものを分ける」
という考え方があります。
株式を持つ。
債券を持つ。
そして、さらに、
株式や債券をただ買って持つだけではない、異なる運用戦略を持つ。
そう考えると、
株式 + 債券 + オルタナティブ
という、もう一段広い分散の世界が見えてきます。
そして、その「オルタナティブ」の代表的な選択肢の一つが、
ヘッジファンド
なのです。
■ 「たくさん持つ」=「暴落に強い」ではない
ここまでを一度整理してみましょう。
オルカンは、
世界のさまざまな国に投資しています。
しかし、
約60% が米国株。
そして基本的には、
株式のロングオンリー。
さらに日本の投資家にとっては、
為替の影響も受ける。
つまり、
「世界中に分散している」
という一言だけでは見えてこないリスクもあるのです。
これを料理に例えるなら、
マグロ、サーモン、タイ、ウニ、イクラ……
たくさん種類を揃えても、
全部「魚」です。
オルカンも少し似ています。
アメリカ、日本、欧州、新興国……
たくさん分けても、
基本的には全部「株」です。
だったら、もう一歩違うものを組み合わせてみる。
そんな考え方があってもよいのではないでしょうか。
■ そこで「ヘッジファンド」という選択肢
ここで登場するのが、
ヘッジファンドをはじめとするオルタナティブ投資です。
ヘッジファンドの面白いところは、
「株が上がる」ことだけを収益機会にしなくてもよい
ということです。
株を買う「ロング」だけではなく、
下がると思えば「ショート」する。
株式だけではなく、
債券、金利、為替、コモディティなどに投資する戦略もある。
ある会社を買い、別の会社を売って、その価格差から収益機会を探す戦略もある。
世界の金利や為替の大きな変化そのものを、収益機会として捉える戦略もあります。
つまり、
「株が上がる」
だけではなく、
「株が下がる」
「金利が動く」
「為替が動く」
「二つの資産の価格差が広がる・縮まる」
といった、さまざまな市場環境から収益機会を探すことができます。
もちろん、
ヘッジファンドなら絶対に下がらない、ということではありません。
ヘッジファンドにも当然リスクがあります。
戦略によっては株式市場との連動性が高いものもありますし、
為替リスクを持つ商品もあります。
だからこそ、どのような戦略なのかをよく理解して選ぶことが重要です。
ただし、オルカンとの大きな違いは、
「株式市場が上がること」だけに頼らない運用を選択できる
ということです。
■ 「オルカンか、ヘッジファンドか」ではありません
ここまで読むと、
「では、オルカンはダメなの?」
と思われるかもしれません。
決して、そういうことではありません。
オルカンは、世界の株式へ幅広く投資できる、非常にシンプルで分かりやすい投資手段です。
大切なのは、
「オルカンを持っているから、分散はこれで完成」
と思わないことではないでしょうか。
オルカンで、
「国と企業」を分散する。
そして、その先に、
ヘッジファンドなどを組み合わせることで、
「運用手法」
「収益の源泉」
「市場環境への対応方法」
まで分散する。
私たちは、こちらの方が一歩進んだ「分散」の考え方だと思っています。
■ オルカンの「次の一手」
投資というと、
「次に上がる株は何だろう?」
「アメリカ株か、日本株か?」
と考えがちです。
でも、本当に大切なのは、
「自分の資産は、何が起きたときに一緒に下がってしまうのか?」
を知ることかもしれません。
オルカンなら、
世界の株式市場が大きく下落したらどうなるのか。
円高になったらどうなるのか。
もし、
「株安+円高」
が同時に起きたらどうなるのか。
そこまで考えて初めて、「分散」の意味が見えてくるのではないでしょうか。
世界中の株を持つ。
それは一つの分散です。
でも、その次に、
株式市場が上がることだけに頼らない運用を組み合わせる。
これもまた、分散です。
だから私たちは、
「オルカンの次に何を持つか?」
という問いに対して、
やはりヘッジファンドは、検討する価値のある選択肢の一つだと考えています。
「世界中の株を買う」だけの分散から、
「収益の取り方そのものを分散する」投資へ。
オルカンがこれだけ身近になった今だからこそ、
その「次の分散」を考えてみるのも、面白いのではないでしょうか。
エアーズシー証券では、今後も海外ヘッジファンドをはじめ、
一般的な株式投資とは一味違った運用の世界を、
できるだけ分かりやすくご紹介してまいります。
2.当社のこと
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