エアーズシー証券のメルマガ 2026年11月2日号

1.マーケットのこと(今回の視点)

 今週のヘッジファンド 
HEDGE FUND WEEKLY 
2026年11月2日号 


対象期間:2026年10月26日(月)~10月30日(金)

今週のヘッジファンド業界では、日本の大手機関投資家によるオルタナティブ投資の拡大、AI関 
連企業への投資機会の変化、そして市場環境に応じた運用戦略の重要性が注目されました。 
明治安田生命は、世界有数のオルタナティブ運用会社Man Groupとの提携を拡大し、今後3年間 
で運用委託・投資額を2,000億円規模へ引き上げる方針を発表しました。 
また、米AI大手Anthropicが株式上場に向けた正式な手続きを開始。非上場企業への投資も手掛 
けるヘッジファンド運用会社にとって、新たな局面を迎えています。 
一方、ヘッジファンド全体では、運用成績が一時的に低迷しても投資家からの資金流入が続くな 
ど、オルタナティブ投資への需要の底堅さも確認されました。 
今週押さえておきたい7つのニュースをご紹介します。 
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1.明治安田生命、世界的大手Man Groupへの投資を2,000億円規模へ拡大 
明治安田生命は10月26日、英国の大手オルタナティブ運用会社Man Groupとの戦略的パートナ 
ーシップを拡大すると発表しました。 
同社は今後3年間でMan Groupの運用戦略への投資・運用委託を2,000億円規模まで拡大する意 
向を示しています。 
特に重点を置くのは、企業への直接融資などを行うプライベート・クレジット分野です。 
さらに、Man Groupの発行済み株式の約5%を取得することも検討しています。 
両社は日本市場向けの商品開発でも協力し、明治安田生命はMan Groupがオックスフォード大学 
と連携して進める金融・テクノロジー研究の知見も活用する方針です。 
なお、株式取得は検討段階であり、実行が確定したものではありません。 
なぜ重要なのか 
日本の大手機関投資家が、海外のオルタナティブ運用会社との関係を一段と深めていることを示す 
動きです。 
従来、日本の生命保険会社の資産運用では、国内外の債券が重要な役割を担ってきました。 
しかし、金利や市場環境の変化に伴い、伝統的な資産だけでは十分に対応できない場面も生じてい 
ます。 
今回の提携拡大は、海外の運用会社が持つ専門性を活用し、投資対象や収益源を多様化しようとす 
る取り組みと捉えられます。 
オルタナティブ投資が、日本の大手機関投資家の資産運用において、ますます重要な位置を占め始 
めていることを示す事例といえるでしょう。 
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2.ヘッジファンド、運用成績がマイナスでも360億ドルの資金流入 
世界的なファンド管理会社Citcoが公表した2026年第3四半期の調査結果が、今週改めて注目さ 
れました。 
Citcoが管理するヘッジファンドの第3四半期の運用成績は、加重平均でマイナス0.7%となり 
ました。 
第2四半期にはプラス12.3%という好調な成績を記録していましたが、7~9月は市場環境が変化 
し、運用成績が低下しました。 
それにもかかわらず、投資家からの純資金流入額は360億ドルに達しました。第2四半期の391億 
ドルに続く大規模な資金流入です。 
運用戦略別では、コモディティ戦略がプラス11.9%、グローバル・マクロ戦略がプラス3.1%と好 
調だった一方、マルチストラテジーや株式戦略の一部ではマイナスとなりました。 
なお、これらはCitcoが管理するファンドを対象とした集計であり、世界のヘッジファンド全体を 
示すものではありません。 
なぜ重要なのか 
通常、運用成績が悪化すれば、投資家は資金を引き揚げると考えられがちです。 
しかし、今回のデータでは、運用成績がマイナスとなった四半期にも大規模な資金流入が続いてい 
ます。 
これは、投資家が短期的な成績だけでなく、ヘッジファンドを長期的な資産配分の一部として評価 
している可能性を示しています。 
また、同じヘッジファンドでも、マクロ、株式、コモディティなどの戦略によって成績が大きく異 
なりました。 
ヘッジファンドへの投資では、単に1本のファンドを選ぶだけでなく、異なる運用戦略をどのよう 
に組み合わせるかが重要になります。 
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3.AI大手Anthropic、株式上場を正式申請――ヘッジファンドにも新たな投資機会 
生成AI「Claude」を開発する米Anthropicは10月26日、米証券取引委員会(SEC)に株式上場 
のための登録届出書を提出しました。 
同社はNASDAQ市場への上場を目指しており、予定する銘柄コードは「ANT」です。 
公開された財務情報によると、2026年1~6月の売上高は約162億9,000万ドルとなり、前年同期 
の約11億6,000万ドルから急増しました。 
一方、営業損失は約6億9,300万ドルで、成長を続けながらも巨額の開発投資を行っていることが 
分かります。 
現時点では公開株式数や公開価格は未定であり、上場が完了したわけではありません。 
なぜ重要なのか 
近年、AI分野ではAnthropicやOpenAIなど、非上場企業への巨額投資が続いています。 
こうした企業は、通常の上場株式市場では購入できないため、投資機会はベンチャーキャピタルや 
プライベート・エクイティ、一部のヘッジファンドなどに限られてきました。 
今回の上場申請が実現すれば、これまで非公開市場で形成されてきた企業価値が、上場市場で広く 
評価されることになります。 
すでに非上場株式を保有するファンドにとっては、投資資金を回収する機会が生まれる可能性があ 
ります。 
一方、上場後の株価が事前の評価額を下回る場合には、保有資産の評価や運用成績に影響が及ぶこ 
とも考えられます。 
AI関連企業の成長そのものだけでなく、非上場市場と上場市場の間で企業価値がどのように評価さ 
れるかが、今後の重要な投資テーマになりそうです。 
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4.CoatueのAI関連投資ファンド、年初来27.8%の上昇 
著名ヘッジファンド運用会社Coatue Managementが手掛ける「Coatue Innovative Strategies Fund 
(CTEK)」の運用成績が注目されています。 
10月27日に報じられた同ファンドの9月末時点の資料によると、Class Iの2026年年初来リター 
ンはプラス27.80%となりました。 
過去12か月のリターンはプラス33.66%です。 
また、10月1日の追加資金流入を含めた純資産額は約127億ドルに達したとされています。 
同ファンドの大口投資先にはAnthropicが含まれ、ポートフォリオの約13%を占めると報じられて 
います。 
CTEKは非上場企業への投資も行うクローズドエンド型の登録投資ファンドであり、一般的なヘッ 
ジファンドとは商品構造や換金条件が異なります。 
なぜ重要なのか 
AI関連企業への投資では、上場株式だけでなく、非上場企業への投資が重要な収益機会となってい 
ます。 
特にAnthropicのような大規模な非上場企業では、企業価値の上昇が投資ファンドの運用成績に大 
きな影響を与える場合があります。 
一方、非上場株式には、日々市場価格が形成されないことや、売却できる機会が限られるという特 
徴があります。 
そのため、高い運用成績が示されていても、評価方法や換金条件、特定企業への投資集中度などを 
確認することが重要です。 
今回の事例は、投資先の成長性とともに、ファンドがどのような資産を、どのような仕組みで保有 
しているかを理解する必要性を示しています。 
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5.米FRB、政策金利を据え置き――マクロ型ヘッジファンドの運用環境に注目 
米連邦準備制度理事会(FRB)は10月28日、政策金利の誘導目標を3.75~4.00%で据え置くこと 
を決定しました。 
今回の決定は10対2の賛成多数によるもので、反対した2名は0.25%ポイントの追加利上げを求 
めました。 
FRBは米国経済について力強い拡大が続いていると評価する一方、インフレ率は依然として高いと 
指摘しています。 
また、今後の金融政策については、経済指標やインフレ動向を確認しながら判断する姿勢を示しま 
した。 
なぜ重要なのか 
政策金利は、債券価格、為替相場、株式市場、商品価格など、さまざまな金融市場に影響を与えま 
す。 
特にグローバル・マクロ型ヘッジファンドは、各国の金利や通貨、株価指数、商品先物などを対象 
として運用を行います。 
そのため、金融政策の方向性や市場予想との違いが重要な投資判断材料になります。 
例えば、金利上昇が予想される局面では、債券価格の下落を見込んだポジションを取ることがあり 
ます。 
また、金利差の変化は為替相場にも影響するため、通貨の買い持ちや売り持ちを組み合わせること 
もあります。 
市場の上昇だけでなく、金利や為替の変化そのものを収益機会として捉えられることが、グローバ 
ル・マクロ戦略の特徴です。 
ただし、予測が外れれば損失につながるため、ポジション管理とリスク管理が欠かせません。 
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6.TOPIXの大規模見直し、ヘッジファンドにも新たな投資機会 
日本の代表的な株価指数であるTOPIXで、10月30日から大規模な構成銘柄の見直しが始まりま 
す。 
日本取引所グループは10月7日、TOPIXの定期入れ替えの結果を公表しました。 
今回の見直しでは、新たに35銘柄が採用される一方、683銘柄が段階的な組み入れ比率引き下げ 
の対象となります。 
TOPIXに連動する投資信託やETFは、指数の構成変更に合わせて保有銘柄や組み入れ比率を調整 
する必要があります。 
こうした売買が集中することで、対象銘柄の株価や売買高に大きな影響を与える可能性がありま 
す。 
今回の見直しは複数の段階に分けて進められ、移行措置は2028年まで続く予定です。 
なぜ重要なのか 
株式市場の投資機会は、企業業績の変化だけから生まれるわけではありません。 
株価指数の構成銘柄の入れ替えや、ETFなどの資金移動によっても、一時的な株価の歪みが生じる 
ことがあります。 
ヘッジファンドの中には、このような指数変更に伴う需給変化を予測し、収益機会を探す戦略があ 
ります。 
例えば、指数への新規採用が見込まれる銘柄を買い、組み入れ比率の低下が見込まれる銘柄を売る 
といった運用です。 
ただし、多くの市場参加者が同じ予測に基づいて売買した場合、実際の指数変更時には予想と異な 
る値動きになることもあります。 
企業の成長性だけでなく、市場の仕組みや資金の流れを分析することも、ヘッジファンドの重要な 
運用手法の一つです。 
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7.Balyasny、株式運用部門で人材の入れ替え――運用組織の重要性 
大手マルチストラテジー型ヘッジファンドBalyasny Asset Managementの株式運用部門で、運用人 
材の異動が続いています。 
10月29日付のBusiness Insiderの報道によると、Balyasny傘下の株式運用部門Corbets Capital 
で、Thomas Stephens氏とKevin Cottrell氏が退任しました。 
Stephens氏は2022年のCorbets設立当初から運営に関わり、Cottrell氏はテクノロジー株を中心 
とした運用を担当していました。 
Corbetsは、複数のポートフォリオ・マネージャーがそれぞれ独立して投資判断を行う一方、共通 
のテクノロジーやリスク管理基盤を利用する仕組みを採用しています。 
同部門には2026年6月時点で15の運用チームがあり、約100名の投資専門家が所属していまし 
た。 
なぜ重要なのか 
大手マルチストラテジー型ヘッジファンドでは、運用会社全体が一つの投資判断を行うのではな 
く、複数の専門チームがそれぞれ異なる投資機会を追求します。 
そのため、優秀なポートフォリオ・マネージャーの確保と育成は、運用会社の競争力を左右する重 
要な要素です。 
一方、特定の運用者に過度に依存する体制では、その人物が退任した場合に運用成績や組織運営へ 
影響が及ぶ可能性があります。 
近年、大手ヘッジファンドが運用基盤やリスク管理体制への投資を拡大している背景には、こうし 
た人材依存のリスクを抑える狙いもあります。 
優秀な運用者を集める能力に加え、運用者が交代しても安定した運用を継続できる組織力が重要に 
なっています。 
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今週を振り返って 
今週のヘッジファンド業界を振り返ると、三つの大きな動きが見えてきます。 
第一は、オルタナティブ投資への資金流入と、運用会社の大型化が続いていることです。 
明治安田生命によるMan Groupとの提携拡大は、日本の大手機関投資家が海外の専門運用会社と 
の関係を強化していることを示しています。 
また、Citcoの調査では、運用成績が一時的に低迷する中でも大規模な資金流入が続いていまし 
た。 
第二は、AI関連企業への投資が、新たな段階を迎えていることです。 
Anthropicの株式上場申請によって、これまで非上場市場で評価されていた企業価値が、上場市場 
でどのように評価されるかに注目が集まっています。 
Coatueの事例も、AI関連企業への投資機会の大きさと同時に、投資集中や流動性のリスクを理解 
する必要性を示しています。 
第三は、市場環境の変化に対応する運用能力と、運用会社の組織力が一層重要になっていることで 
す。 
米国の金融政策を巡る不透明感は、グローバル・マクロ戦略に新たな投資機会をもたらす可能性が 
あります。 
また、TOPIXの構成銘柄変更では、企業業績とは異なる市場の需給変化が運用機会となります。 
一方、大手ヘッジファンドにおける人材の異動は、優秀な運用者だけでなく、組織全体の継続性や 
リスク管理体制の重要性を改めて示しています。 
ヘッジファンドには、株式ロング・ショート、マルチストラテジー、グローバル・マクロ、クオン 
ツ、クレジットなど、多様な運用手法があります。 
それぞれの戦略は異なる収益機会を追求しますが、同時に異なるリスクも抱えています。 
重要なのは、運用成績の高さだけでファンドを選ぶのではなく、収益を生み出す仕組み、リスクの 
特徴、そして運用会社の体制を理解することです。 
それぞれの特徴を踏まえて適切に組み合わせることが、ヘッジファンドを長期的な資産運用に活用 
するうえで重要な考え方といえるでしょう。 
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主要参考情報 
本稿は、以下の公表資料および報道等を参考に、エアーズシー証券株式会社が独自に編集・作成し 
ています。 
1. Man Group(2026年10月26日) 
明治安田生命との戦略的パートナーシップ拡大に関する公式発表 
公式発表を確認 
2. Citco(2026年10月22日) 
Citco 2026 Q3 Hedge Fund Report 
公式レポートを確認 
3. Anthropic/米国SEC(2026年10月26日) 
AnthropicのIPO登録届出書 
SEC提出資料を確認 
4. Hedge Fund Alpha(2026年10月27日) 
Coatue CTEK Fundの運用成績と保有資産に関する報道 
記事を確認 
5. 米連邦準備制度理事会(2026年10月28日) 
Federal Reserve issues FOMC statement 
FRB公式発表を確認 
6. 日本取引所グループ(2026年10月7日) 
TOPIX等の株価指数における構成銘柄の定期入替等について 
JPX公式資料を確認 
7. Business Insider(2026年10月29日) 
Balyasny傘下Corbets Capitalの運用体制に関する報道 
記事を確認 

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ご注意事項 
本資料は、各種公表資料および公開情報等を参考に、エアーズシー証券株式会社が情報提供を目的として独自に編集・作成したものです。 
本資料は、特定の金融商品、投資戦略その他の取引の取得・売却等を勧誘または推奨するものではありません。 
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ヘッジファンドへの投資には、運用戦略、レバレッジ、流動性、為替変動等に伴うリスクがあり、投資元本を下回る可能性があります。 
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本資料の内容は2026年10月23日午前時点で確認できた公開情報に基づいており、予告なく変更されることがあります。 
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