ヘッジファンド通信

投資詐欺についての続報です

今回の詐欺の内容

2025年1月22日に別の個人の方から、当社の名前を騙った詐欺についての相談を受けました。その方のお話によれば、きっかけはパソコンでネットサーフィンをしていて、「QRコードを読み取ってLINEの友達追加をすればクオカードがもらえて、投資相談ができる」という趣旨の宣伝だったそうです。
その方がLINEで友達追加すると、偽名と思われる相手とLINEのトーク(対話ができるチャット)によるやりとりが始まりました。やりとりをする中で、証券会社で株の取引をしていること、金融資産をいくら持っているか等の情報を聞き出して、架空のIPO(Initial Public Offering、新規株式公開)の話を持ち掛けてきたようです。
詐欺のグループは、LINEのトークにより、その方から信頼を得られた(騙せた)と判断すると、LINE電話をかけてくるようになったということです。LINE電話はかかってくるばかりで、その方からかけると応答はなかったようです。クオカードやお菓子を贈ってきたり、親身にいろいろな相談に乗ってくれたので、偽名の相手をすっかり信じてしまったとのことです。
振込先の銀行口座にかかる情報は、足がつかないようにするためか、なかなか知らされず、お金を準備するように急かすばかり。インターネット取引のIDとパスワードを教えてくれれば代わりにすべてやりますと言われ、心配になって当社に電話をくださいました。
今回も一連のやり取りが詐欺であることをご説明して、詐欺組織への振込を未然に防ぐことができました。
尚、投資詐欺に関しましては、日本証券業協会のホームページに素晴らしい注意喚起のページがありますので、是非ともご覧ください。
 
証券会社や日本証券業協会をかたる偽アカウント・偽広告等にご注意ください! | 日本証券業協会

警察署に相談しました

当社を騙った詐欺が、既に複数回発生していることから、相談のため最寄りの警察署を訪問しました。
警察官の方は、本当に親切で大変貴重な助言をくださいました。本来であれば、被害にあった人が警察署に被害届を提出してから捜査が始まるのですが、犯罪を未然に防ぐため、話を聞いて頂いて、的確なアドバイスを頂きました。
一つわかったことは、詐欺相手に振込をしなかったことで、被害がなくて良かったと安心しない方がいいということです。名前、住所、金融資産の状況などを犯罪組織に知られているため、一度詐欺に遭った方は、形を変えた詐欺や怖い犯罪に巻き込まれるリスクが高くなっていると用心する必要があります。場合によっては、知られてしまった住所から、新聞報道にあるような“闇バイト”を使った強盗などの犯罪に巻き込まれる危険性もあります。
投資詐欺にあった人は、ご自宅近くの警察署や交番などに一度ご相談をされた方がいいとのアドバイスがありました。特に高齢者の方でひとり住まい、ポツンと一軒家にお住まいの方は、詐欺の内容がわかるスマホや受け取った郵便物を持参して警察署にご相談されることをお勧めします。少し勇気が必要になりますが、LINEでのやりとりを警察に見て頂くことで、犯罪者の逮捕につながるかもしれません。警察の方は本当に親切に対応して下さると思いますので、投資詐欺が疑われる場合、警察署に相談されるのがよいと思います。
最後にこの場を借りて、警視庁中央警察署の方々と、当社のホームページからURLのリンクを貼らせて頂くことを快諾して頂いた日本証券業協会 広報部の方にお礼を申し上げます。ありがとうございました。