ヘッジファンドについての情報収集

ヘッジファンドと公募投信の比較
ヘッジファンドがどのような金融商品なのかを理解するには、公募投資信託と比較して考えるのがわかりやすいです。以前、このブログに書いた内容となりますが、少し時間が経っているので、あらためてまとめてみましょう。
① 投資金額は、1,000万円以上、10万米ドル以上など、投資するためにはまとまった金額が必要となります。
・当社は条件付きではありますが、5万米ドルから投資できるヘッジファンドも取り扱っています。また、最低で100万円単位での購入も可能となる積立型のヘッジファンドの導入も検討しています。
② 商品性に係る情報の開示が限られている。そもそもどこで買えるのかもわからない。
・ヘッジファンドは私募形式で販売されるため、インターネットで商品の概要や運用情報を入手することができません。当社にお問い合わせを頂ければ、ヘッジファンドに関する具体的なご説明をさせて頂きます。
③ 基準価額が毎日算出されないため、日々の損益状況の確認が難しい。
・ヘッジファンドでは、一般的に月次の運用利回り情報が公表されます。公募の投資信託のように毎日の基準価額が公表されないため、自分の投資額の現在価値を把握するのが難しいです。
④ 長期運用を前提としている金融商品であるため、換金するのに時間がかかる。
・ヘッジファンドは、解約できるタイミングがあらかじめ決められており、現金化するのに時間がかかります。ヘッジファンドは解約資金を見込んで、支払い資金を準備しておく運用をしないため、解約するタイミングが限られています。詳細は、ヘッジファンド毎に異なりますので、当社宛に照会して頂ければ、個別にご説明します。
⑤ 空売りなどのショートポジションを使ったり、デリバティブによってレバレッジをかける等の自由度の高い運用ができる。
・投資信託は「投資信託等の運用に関する規則」による運用の制約がありますが、ヘッジファンドに関しては、運用の制約が少ないため、運用環境に応じた自由度の高い運用が可能と可能となります。
⑥ 運用者の自己資金と一緒に運用することができる。
・投資信託も運用開始時にシードマネーと呼ばれる初回運用資金が投じられることはありますが、ヘッジファンドの場合、ヘッジファンドの創業者の資金や運用者自身の資金も合算して運用することができます。自分や創業者の資金を減らすわけにはいかないので、手数料を目当てとする運用とは一味違います。
⑦ 手数料が高く、成功報酬型の手数料もある。
・投資信託もアクティブ運用などで高めの手数料が設定されているものがありますが、一般的にヘッジファンドの手数料は高めです。また、ヘッジファンド固有の成功報酬型の手数料が課されるファンドもあります。
ヘッジファンドの情報収集の制約
ここでは、ヘッジファンドについての情報収集についてまとめます。
投資信託には公募のものと私募のものがありますが、ヘッジファンドに公募のものはなく、私募だと3か月で49名の顧客にしか販売することができません。“私募のヘッジファンドは49名にしか販売できない”という表現は正確ではありません。勧誘すること、具体的に商品の説明をすることを含めて、3か月間で49名のお客様にしかできない制約があるのです。
最終的な販売顧客を49名以下にすればよいというルールではありません。つまり、多くの人に幅広くセールスを行って、49名の人に売れたら「売り切れです」みたいな販売は許されないのです。3か月間にセールスをしている人が50名以上になった時点で法令違反となってしまうわけです。
当社の場合、具体的な商品内容を知りたいお客様に「勧誘意向確認書」をご提出して頂きます。お客様にはナンバリングと呼ぶ手法で管理番号を付与してから勧誘することで、3か月間にセールスしている人が50人以上にならないように管理します。そのため、顧客勧誘リストをみれば、その時点で何人のお客様にセールスしているかがわかります。49名の枠を使い切ってしまうと、新しい枠が空くまで、お客様に商品のセールスができなくなってしまうこともあります。
お客様に具体的なヘッジファンドの商品性を説明するのに、貴重な勧誘枠を使う必要があるため、簡単に情報提供ができないというわけです。インターネットによる情報提供が勧誘行為とみなされることもあるため、インターネット上に商品内容や運用状況、それどころか商品名すら掲示することができません。
大手の証券会社やメガバンクなどは、多くの支店があり、営業マンも多数いるため、各自がどの金融商品でも販売できるように公募の金融商品を販売するのが一般的です。大手金融機関が販売する金融商品は、どうしても公募の投資信託などが中心になってしまうわけです。お客様の中には、大手証券会社やメガバンクからヘッジファンドを買いたいと考える方もいるかもしれません。しかしながら、日本の大手の金融機関では私募のヘッジファンドの販売が難しい事情があるわけです。
そのため、ヘッジファンドに関心を持つお客様は、大手ではない金融機関の中から自分にあった信頼できる証券会社やIFA(Independent Financial Advisor、金融商品仲介業者)などを見つける必要があるわけです。
ヘッジファンドの探し方
ヘッジファンドを販売する金融機関を「一見(いちげん)さんお断り(常連客の紹介がないと入店できない)の高級料理店」に例える人がいるかもしれません。私は行ったことがありませんが、銀座辺りの高級なお寿司屋さんによっては、メニューの値段は “時価” としか書かれていなくて、注文は大将に「お任せ」で願います…なんて上から目線で言われてしまうかもしれません。
実は、日本でヘッジファンドが買える金融機関は、決して一見さんお断りの敷居が高いお店ではありません。イメージとしては、普通の人でも入れる、知る人ぞ知る「隠れ家的レストラン」といったところでしょうか。ある程度の値段を払っても「美味しいものを食べたい」と考える人が特別な記念日や自分へのご褒美などで利用する、グルメなお客様をターゲットにした高級レストランとでも言いましょうか。有名なシェフが、季節に応じて旬の食材を使って、手の込んだお料理を提供するようなお店という感じです。
公募の投資投信は、チェーン店のレストランの料理という感じで、インターネットで写真付きのメニューを見ることができ、たくさんの人が利用しているため、口コミも充実しているようなお店の料理です。お手軽な値段で安心して食べられて、お店選びにあまり苦労することもなく、ネットの口コミを参考にすれば、相応のお料理が楽しめます。
ネット証券で扱う公募投信は、ファミレスや回転すしといったところでしょうか。極端な例えではありますが、一皿2貫で税抜き100円からお寿司を楽しめるイメージです。安くて美味しいファミレスもたくさんありますし、気軽にお店に入れて便利です。私もチェーン店の回転すし屋によく行きます。
ヘッジファンドは、あまり宣伝もしていなくて、雑誌の取材にも応じないレストランのイメージです。(当社は新聞、雑誌、テレビなどのマスコミの取材を歓迎していますので、記者、レポーター、ユーチューバーのみなさまからの取材を歓迎しております。)ミシュランみたいなガイドブックの金融商品版があれば、当社が取り扱っている『世界で著名なヘッジファンド』は、間違いなく☆を取得できるのになぁ、なんて考えたりもします。
このブログで、当社のヘッジファンドのクオリティのハードルをかなり上げていますが、個人的には、十分、みなさまの期待に応えられる金融商品だと思っています。関心をお持ちいただいた方は、是非、お電話等でご連絡をください。
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