投資詐欺の現在の状況について

投資詐欺は今も続いています!

 当社の名前を騙った投資詐欺についての電話は、このところ件数は減っていますが、今も受信しています。このところ新しい動きがみられるようになっています。今週頂いた電話は、投資詐欺グループから「追加出資しないか」「また投資しないか」と言う投資勧誘に関するものでした。電話を頂いた被害者の方は2月に投資詐欺グループにお金を振り込んでいました。最近になって、追加投資をしないかと勧誘されたとのことでした。2月に投資を始めたときは当社に確認の電話をせずに振り込んだものの、今回は心配になって、確認のために当社に電話したとのことでした。
 当然のことではありますが、当社の名前やロゴを使った詐欺なので、お金を振り込んではいけない旨を伝えました。振込んでしまったお金に関しては警察に被害届を出して、振り込め詐欺救済法に基づく弁済の手続きを進めるのがよい旨も説明しました。当社が認識している詐欺に関わる情報はヘッジファンド通信のブログにまとめていることも伝えました。
 おそらく詐欺グループは、新しい人をだますより、既にだませている人からお金をさらに奪う動きになっています。普通に考えれば、既にだませている人とコンタクトを取ることは、寝た子を起こすことになり、被害者が詐欺に気付いて警察に届け出る可能性が高まります。
 投資詐欺グループは、すでに警察の捜査が進んでいることを自覚していると考えられます。犯人グループの振込先口座の凍結が進んでいること、4つあったエアーズシー証券を騙った詐欺サイトのドメインのうち、airssea.cc を除く3つのドメインはアクセスできなくなっていることから、焦りを感じているのかもしれません。当社は警察や日本証券業協会とも力を合わせて、投資詐欺グループを追い込むために全力をあげています。犯罪グループが利用した預金口座が開設された経緯、その口座からの払い出しや送金先などの情報から投資詐欺グループの逮捕になることを願うばかりです。
 今回のように、投資詐欺グループは、手口を変えて新たな犯罪を仕掛けてきます。犯罪グループへの振込を未然に防いだ方におかれましても、油断することなく、用心するのに越したことはありません。油断は禁物です。 

投資詐欺の全般的な情報を、以下の記事にまとめています。

投資詐欺の最新情報です!

投資詐欺はいろいろです

 今回の投資詐欺に関連して、警察署、金融庁、日本証券業協会の相談窓口の方などからお話をうかがい、詐欺に関わる資料等も随分読みました。そうした甲斐もあって、投資詐欺に関しては、留意点や対処法などの知識を深めることができました。基本的に投資詐欺の広告等にはかかわらないようにするのが大原則ですが、詐欺の手口を学ぶ必要もあると考えるようになりました。
 先日、投資詐欺と思われる広告をみつけて、通常では無視するのですが、危険な目に合わない範囲でアクセスして、詐欺内容の確認を行いました。ネット広告の形式をとっていて、誰もが知っている某有名テレビ番組に出演した、誰もが知っている某有名タレントの発言として詐欺話が記載されていました。簡単にまとめると「39,750円を12~15週間、〇〇キャピタルに預ければ1億円になる」という内容でした。どう考えてもありえない話です。そんなあり得ない話をテレビ番組で言うわけないでしょという内容です。
 しかしながら、そのニュースは、そのタレントが3月に実際に出演したテレビ画面の画像が添付されており、見る人によっては、ありえるかもと思ってしまうようです。そのニュースによれば、その投資話は極秘情報となっていて、日本銀行が提訴(?)して番組が中断したとまで書かれていました。日銀まで登場させることで信憑性が増すとでも思ったのでしょうか?
 その〇〇キャピタルをインターネットで検索してみると「興味本位で入力しました。そのあと電話がありました。加入する意思はない旨を伝えると、メールを送るからメールで拒否理由を記入して返信してくださいと言われて返信しました。」みたいなやりとりが書かれています。信じてしまった人もいるようです。
 フェイクニュース(詐欺広告)は、普通であれば詐欺とすぐわかるものであっても、結構信じている人がいるんだと思いました。それと同時に、そのテレビ番組を放送したテレビ局や、名前を勝手に使われたタレントが、「詐欺によって名誉を棄損されたと被害届を出した」としても、警察は受理しないんだろうなと考えました。このような有名人を騙った詐欺話は、まるでエープリルフールの笑い話のように膨大にあるのだと思います。
 当社の社名を騙った詐欺に関しては、偽のホームページが極めて巧妙であり騙されやすい犯罪であること、1千万円以上の被害にあった方もいることなどを警察に理解して頂き、迅速かつ必要な対応をして頂けたと考えています。
 まだ、犯人逮捕には至っておりませんが、警察関係のみなさまには改めて御礼を申し上げます。